一人称について考える

ブログとかSNSで文章書いていると、実は結構一人称の使い方で迷うことがしばしばある。一人称なんだから、基本的に好きな言葉を使えばいいのだろうが、特にブログの場合などは、ずっとその言葉を統一して使った方がキレイだよねなどと思ったものなので、どんな言葉が使えるのか整理してみたい。

 

私(わたし、わたくし)
これが最もポピュラーな言葉でしょう。公式な文章であっても問題なく使えるし、無難でオーソドックス。あえて言うなら、語感が堅い印象があるので、私的でくだけた文章で書くときに向いてないかも。

僕(ぼく、ボク)
本当に正しいかは分からないが、オフィシャルな場でも使われる言葉。どちらかというと子供向けの言葉というイメージがあるので、あえて卑小化して見せたいとか、へりくだって見せたいときに使う印象。

俺(おれ、オレ)
実際に口から発する場合、私的な場面では一番使うし、使われていると思われる言葉。文章であえて使う場合は、若干、尊大な印象というか、虚勢を張るような時に最適かも。

自分
個人的には結構リアルの場でも使っている。間違いようがないので、相手とか周囲の関係性の中で客観的に捉えてみているという時に使っている。特に高倉健リスペクトによるわけではない。

儂(わし、ワシ)
本来的には老人が一人称代名詞として使う言葉ではないかと思うが、翻って、自分を尊大に見せたい時、相手よりも高みに立っていることを印象づけたい時に使う。小林よしのりゴー宣で使っていることもあって、見下し感が強い印象。

わい、ワイ
わしの変形というか関西版という印象。だが、実際に使っている関西人はあまり見たことがない気も。プロゴルファー猿が使っている。

おいら、オイラ
あえて田舎者っぽく見せたい時、気さくな印象を与えたい時などに使っている言葉。ビートたけしが使っていることにより受けている印象もあるかも。

おら、オラ
あか抜けてない語感もあり、田舎者、百姓的なイメージを与えたい時によく使う。使用イメージの代表はジェロニモ

拙者
中世の武士とか忍者とかが使っていた言葉というイメージ。ネタ的な場合か、古風な印象を与えたい時に使うかも。

余、予(よ)
余は満足じゃ的な上り詰めた平安貴族とか将軍的なイメージで使う言葉。


ミー(me)
英語の一人称me。実際に使っているのはイヤミかテリーマンくらいかと思われる。

わ、わー
たぶん青森では標準語。

おで
山下たろーくん以外使っている人は知らない。

小生
たぶん本来的にはへりくだった表現だが、あえてこの言葉を使う場合は、難しい言葉を使うインテリ的なイメージを狙っている感がある。そして、個人的にはよく使う(笑)

と、こうして挙げてみたけど、他にも訛り的な言葉とか色々あるね。ブログとかでは、本当好きな言葉使えばいい気がするけど、こうしてまとめてみると、知らず知らず印象を気にして使い分けてるとは思う。そして、ざっと思いついただけでも簡単にこれくらい挙がる日本語って奥が深いとあらためて思う次第。

気分転換がてらに毒にも薬にもならないこと書いたところで、再び原稿に戻ることにしよう。
そんじゃーね。