Netflixに登録してみたついでに、これからの映像コンテンツについて考えてみた

すっかり放置してしまっていた当ブログを、ちょっとネタとしてタイムリーなところがあったので、思い出したかのように更新。

先日9/2にオンライン映像配信サービスのNetflixが日本でもサービス開始して、一ヶ月無料体験できるとのことだったので、早速登録。

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とりあえず、1週間かけて、原作が大好きな「弱虫ペダル」のアニメ版を全話視聴。「恋のヒメヒメぺったんこ」(※ 主人公の超絶イチオシアニメ「ラブ★ヒメ」のOPテーマ曲。主人公は自転車に乗りながら、この歌を歌う)をサビの部分はソラで歌えるくらいには成長しました。

で、いざ、他のものを見るかと思ってみたものの、是が非でも見たいって思えるものって意外とないものだなって思った。もちろん、ローンチしたばかりなので、今後ラインナップはどんどん充実していくだろうけど、どうしても見たいコンテンツがそんなに増えるかというと、微妙な気がした。

理由としては、まず第一に今の自分のライフスタイルとして、テレビをそんなに見なくなっているということが挙げられる。基本的に連ドラとかバラエティを見なくなっており、とりあえずテレビをつけてみて流し見ることはあっても、主体的に見るのは主にニュースとスポーツ中継以外くらい。いわゆる、テレビならではの即時性のある番組くらいしか真剣に見ないスタイルになっているので、わざわざドラマを10時間以上かけて見たいという気が起きない。

それから、映画は好きだし、割と見る方なんだが、逆に、どうしても見たい作品は映画館で見てるか、もしくはDVDで借りて見たものばかりになっているので、是が非でも見たいっていうのは意外とないもの。もちろん、見たら面白いかもという映画はたくさんあるのだが、2時間かけて見なくちゃいけない映画なのかと、自分自身に問うた時に、まあ別に見なくてもいいかという結論に達してしまうことが多いなと。

これからの時代、好きな映像コンテンツを好きな時に見れるこういったオンライン映像配信サービスが主流、もしくはそれに近い位置を占めるようになっていくのは間違いないとは思う。すでに先行してHuluがサービス提供しているし、今月中にはAmazonがプライム会員なら無料で見れるAmazonプライムビデオを始めるとのこと。また、来月には、民放キー局5局が連携して、見逃し視聴を中心にTVerも始まる。まさに、熾烈な競争が始まるわけだが、そうなった時に、提供されるコンテンツも変わっていく可能性があるんじゃないかと思った次第。

というのは、各サービスで特徴も異なるので一概には言えないが、基本的には提供コンテンツの中心となるのはTVで放映された連続ドラマ、アニメ、もしくは映画なわけだが、これらを自分の好きなタイミングで見たいと思った時に、時間の価値との天秤にかけられるから。

現代人はとかく忙しいわけで、特に、オンライン映像配信サービスを利用する人は、自分の都合にあわせて映像コンテンツを楽しみたいと考える人が多いと思うのだが、そういった人たちが、面白いかどうか見てみないと分からないコンテンツに無造作に時間を費やさないのではないだろうか。連続ドラマなら1クールで10時間ちょっと。映画でも約2時間を費やすわけで、もちろん結局は見てみないと分からないのだが、それでもその時間を費やした分の納得感を求めるような気がする。

面白いかどうか分からないのに、連続ドラマをダラダラ見て、途中で止めるのもなんだし、映画の1回2時間も忙しい人にとっては確保が難しい時間な気もするので、そうであれば、一番求められるようなコンテンツは、1話完結型、しかも、長くても1時間以内で収まるものなんじゃないだろうか。

であれば、もしオンライン映像配信サービスが主流になっていったとしたら、既存のTV、映画の2次利用的なものから、1時間でキリよく見れるコンテンツがそれ専門につくられていく可能性もあるんじゃないかなんて徒然と考えてみた。

あくまでも、自分のスタイルを土台とした何の根拠も裏付けもない、いわば妄想みたいなものだし、ダラダラと映像コンテンツ見てるのが好きな人も相当数いるので、全然外れるかもしれないけどね。

まあ、そう仮説を立ててみると、電子書籍も既存の書籍の電子版だけでなく、独自のマイクロコンテンツへという流れもあるので、あながち悪い見立てでもないかもしれないんじゃないかと。

そんなことを考えながら、今日はNetflixで「仁義なき戦い」でも見て、漢になろうかと思います。